八支則のヨーガ(アシュタンガヨーガ)と仏教の八正道
八支則のヨーガ(アシュタンガ・ヨーガ)
1. 禁戒 (Yama):非暴力、正直、不盗、禁欲、不貪
2. 勧戒 (Niyama):清浄、知足、苦行、修養、祈念
3. 坐法・ポーズ(Asanas)
4. 呼吸法 (Pranayama)
5. 感覚制御 (Pratyahara)
6. 集中 (Dharana)
7. 瞑想 (Dhyana) ➔ディヤ-ナ➔中国で禅那と音訳➔「禅」に
8. 三昧 (Samadhi)
八正道
- 正見(正しい見解)
- 正思(正しい決意)
- 正語(正しい言葉)
- 正業(正しい行い)
- 正命(正しい生活)
- 正精進(正しい努力)
- 正念(正しい思考)= マインドフルネス
- 正定(正しい瞑想)
ヨーガと仏教を繋ぐ「ウパニシャッド」
「ウパニシャッド」はサンスクリット語で書かれた「ヴェーダ」の関連書物であり約200以上ある書物の総称。一般には「奥義書」と訳されています。
この中心となっている考え方は、「ブラフマン(梵:宇宙の根本原理)とアートマン(我:自我)が一体化した境地に至る梵我一如の思想」です。
輪廻や解脱の考え方はインド思想の原点であり、仏教にも引き継がれています。
ヨーガではこの梵我一如の境地を「サマーディ(三昧)」と呼びます。ヨーガの中にも様々な教えがあり、三昧を解脱と解釈する書物や流派もあれば、私がインドで習ったインテグラルヨーガの創始者であるシュリ・オウロビンドは「Yoga is a journey towards self-perfection by employing systematic effort.(ヨーガは体系的な取り組みによって自己の完結 / 自己の統合を目指す旅である)」と述べています。
このように創始者や文献によって様々な説明や解釈がされますが、私自身の解釈は「一個体として生まれてきた私たちひとりひとりが、全体性とのつながりを学び感じ取り、自己と他を分け隔てなく愛して幸せに生きるための旅」であると解釈しています。
