バラアーサナ(チャイルドポーズ)は、休憩のポーズです。ポーズとポーズの合間に休息したい時、いつでも取り入れていただけるポーズです。

Step1 正座の姿勢で座ります。
Step 2 両足の親指が触れ合っているまま(親指を重ねることなく、互いの指が触れるよう)にし、膝を腰幅に広げます。
Step 3 息を吐きながら、膝の合間の床に両腕を伸ばし、上体を前に倒していきます。
両手を重ねた上におでこを乗せて休めるか、おでこを直接マットの上に休め両腕を前方に伸ばします。両腕は前方に伸ばす代わりに、体側の横に添えても構いません。(両腕を心地よい方向に伸ばし、ご自身にとって無理のない姿勢を探してみてください。)
※お尻をかかとにつけるのが難しい場合は、太ももとふくらはぎの間にブランケットやクッションを挟んだり、膝の開き具合を調整してみてください。
身体を痛めない姿勢を見つけることが何より大切です!
Step 4 3の姿勢を1~3分程キープします(休憩のポーズですので、その時のご自身の体に必要なだけキープしてみてください)。
呼吸の観察を続けます。
息を吐く時には、お腹が太腿に沈み込むような感覚を。
息を吸う時には、背中が膨らむような感覚を。
日頃あまり感じることのない、身体の背面での呼吸を感じてみてください。
Step 5 息を吸うタイミングで、両手で床をしっかりと押すようにして、上体をゆっくりと起こしていきます。
Q. 自分だけ先生や他の方々と違う姿勢を取っているのではと不安になります。皆さんと違う姿勢でもよいのでしょうか?
もちろんです!身体の特徴は十人十色。ポーズは人の数だけあると言っても過言ではありません。
ヨーガのポーズを練習する際に何より大切なポイントは、講師や教科書やモデルが示すポーズと同じ姿勢を取ることではなく、「正しい方向性に体を動かして、自身の体を調整する」ところにあります。いつ何時も、ご自身にとっての「心地よい」をポーズの指標にしてみてください。
もう一点大切なポイントは、もしもヨーガのレッスンの最中で「自分だけ人と違うのでは?」と不安な気持ちが沸いてきたら、その時の自分に以下の質問をしてみてください。
「自分は今、他人と自分を比較してはいないか?」と。
もし答えが「イエス」でしたら、まずは何より「気づいた」その事実に関して自分を褒めてあげてください。そして次の行動は、再度「意識を自分自身の体の感覚。もしくは呼吸」に戻してあげてください。
ヨーガは、「自分自身と向き合う」時間です。
他の誰かではなく、まずは自分自身の心と体に目を向けて、自分の身体がどのようなメッセージを発信しているかに丁寧に耳を傾けてみてください。それが心地よさであっても痛みであっても、それこそがまさに「今、この瞬間、あなたの身体があなたに伝えてくれているメッセージ」です。
他と自分を比較している自分に気づいたら、まずはその意識を自分の内側に向けて、親身に自分自身に耳を傾けてあげることで、上のような心配事が自然と和らぎ、自分自身への思いやりの気持ちがわいてきます。そうしたひとつひとつの小さな変化を是非楽しんでみてください。