1ヶ月書くチャレンジ -Day26【今、考えていること】

自分がやりたいと思っていること
伝えたいと思っていることを
もっと積極的に様々な場面で伝える場を増やしていきたい。

そんな風に今考えるようになってきました。

この決心を語るときには大きな大きな感謝がともないます
その感謝と鬱からの回復が深くかかわっています。
そこで以下は、うつ体験のお話をシェアさせてください。
(鬱のお話が苦手だったり、お辛い方は今回はここまでで読むのをお止めくださいね。さらには、以下すごい長文となってしまいましたので(;^_^A)

私の体験では、鬱の症状がひどくなるほどに、
著しい「脳の機能低下」が見られました。
まったくもって「情報処理」が追い付かなくなる。という感じです。
脳科学の観点からも、鬱と脳機能に関する研究が数多くなされています。

こちらの記事「All About: 脳科学から見るうつ病」で解説されている鬱の4大症状(抑うつ気分・意欲の低下・不安や焦燥感・自律神経症状:不眠や食欲不振など)に加え、下記のその他の症状をすべて経験しました。

●微小妄想(自己に対する過小評価):
– 罪業妄想(自分が生きていると他人に迷惑がかかるという妄想)
– 貧困妄想(事業の失敗などで無一文になり将来餓死するといった妄想)
●自殺企図
●病識欠如
●仮性認知症(意欲低下のために一見知能が低下しているように見えるが、認知症のような本質的な認知・記憶障害はない)

例えば、実体験としては、研修・レッスン現場にて、いつもだとすらすら出てくる言葉が、頭の中の文字を「黒板消し」で消されるように、その文字が雲隠れしてゆき、ボキャブラリーの幅が制限されるようになっていきました。
その場でされる質問に対しても、既存の知識が瞬間的に脳内に現れるものの、それらの単語や言葉をうまく組み立てることができなくなり、生徒さんの質問に「答える」ことができなくなりました。

そのような初めての経験に対して、畳みかけるように上記のその他の症状(微小妄想など)が自分の心に追い打ちをかけてきます。

こうなると、実際の対面現場だけでなくSNS全般もとても怖く感じるようになりました。

入院前一ヶ月ほどは、メールを一本返信するのに、一日以上の時間を要していました。頭の中の情報処理が追い付かなくなり、そこに自分を責める感情が常に同席するため、一言書いては消して
一言書いては消して
これを繰り返しているだけで日が暮れてしまうほどでした。
このメールを返すということを自分の中の「絶対しなくてはいけないリスト」に自身で位置付けている上に、もちろんその他にも「一日にすることリスト」が溜まり続けているため、日に日にそのリストは肥大化し、毎日焦燥感に襲われるようになっていました。

そして、入院と同時に、全てのありとあらゆるものから切り離され
病室で一人、自分の身とベッド以外に何もない空間での治療がはじまりました。

無くてはならないと感じていたPCと携帯からももちろん丸3ヵ月以上離れることになりました。

「(脳と心と体を)休むためにあたなはここに居るのですよ」
と言われ続けた3ヵ月。
「ただ休むだけだなんて。。私は死んだ方が良い存在だ」
と思い続けた数カ月。

こんな自分にとって
私がレッスンや研修現場に再度立つことはこの後の人生決して無いと信じていました。
PCやSNSを使える日が再び来るとも思っていませんでした。
それが2018年~19年の出来事。

そんな私に、2021年の6月、昔からいつも気にかけてくださっていた英語研修会社の代表である安井さんが電話を下さり、それからも何度か電話で話してくださり、私に研修現場に復帰するチャンスを与えてくださいました。

それ自体が奇跡のような出来事ですが、その先にも大好きで大尊敬する先生方とのご縁を繋いでくださり、Nori先生にはSNSとの上手な付き合い方と使う楽しさを教えていただき、気づいたらSNSへの抵抗がずっと軽減されました。昔から尊敬してやまないJay先生からは生まれてはじめてのYouTube対談を体験させて頂きました。

そうやって、私にとって奇跡のような再会、出会い、機会に支えられ続けて、徐々に徐々に、レッスンや講座の場、そして一番怖かったSNS等のオンラインの場に出る恐怖が安らぎ、少しずつその場の体験を増やしてもらったことで、現在は自分でも驚くほどに恐怖感なく元気に楽しく本来大好きなお仕事に打ち込ませていただいています。

と、合間のお話がとても長くなりましたが、
私にとって病気の経験をしてから公の場で話すということには大きな抵抗が生まれるようになりました。
その状態から、冒頭に書いたように、より多くの場で思いを伝えることをしていきたいと感じられるようになったのは、ひとえに温かい皆さんの支えのお陰様です。

そうした皆さんとの出会いや支えに心からの感謝の気持ちを示すためにも
自分にできることをもっともっと積極的に発信してゆきたいと思いました。

今日はそんな自分にとってのけじめの日です。


投稿者: Midori

ヨガインストラクター・英語学習サポーター