今日、スタンフォード大学での瞑想に関する講義をオンラインでみていて、受講生から登壇講師へ「瞑想に禁忌はありますか?やってはいけない人ややってはいけない疾患などありますか?」という質問があり、私自身の体験からの学びを共有させていただきたいと感じました。
私のうつ体験からお伝えしたいことは
「うつの症状がひどい時は1人での瞑想はしないでください。」
ということです。鬱の症状がひどい時は、同じこと(とりわけ、後悔や強い自責の念)が何度も何度もグルグルと頭の中に巡り続けます。この状態下で瞑想をすると、さらにその想念の中に引き込まれていってしまう。これが私が体験したことでした。
私の体験では、うつははじめはじわじわ近寄ってきて、最後は1~3ヵ月のうちに急速に状態が悪化しました。その間の段階にあって、10年程続けていた瞑想がまったくできなくなりました。むしろそのころには私にとっての「禁忌」となっていました。この経験からも、うつ急性期の方は一人での瞑想はどうか避けてください。
回復してくるとまた必ず瞑想はできるようになります。
逆に言うと、瞑想実践者が瞑想ができないと感じたら、その時は脳疲労がたまっているかもしれないということを一つの可能性として挙げて、積極的に休息をとるようにしていただきたいです。
初めて瞑想にチャレンジされる方は、何かしらの疾患などをお持ちでなくてもはじめはしかるべき指導者に習うことをお勧めします。
良き師との出会いは、プラクティスを「良い方向に」導いてくれます。
皆さんに善き師との出会いがありますように。