私の人生を一言で表現すると、「『ご縁』に支えられている人生」です。
こうした「ご縁」というものを意識的に感じられるようになったのは「インド」を訪ねてからのことと記憶しています。
自分の生まれ育った場所からは遠く離れ、話す言葉も文化も生活様式もまるで違うのに、そこで出会う方々と過ごす中で、
・なんだか昔から知っているような気がする
・なぜこんなに似ているの?
・なぜ分かるのこの感覚?
・不思議なことに共通点がいっぱい
そんな感覚にインドでいっぱい触れ、
以来「ご縁ですね。」という言葉をよく耳にするようになり(もしくは、それまでも聞いていたけれど、その言葉が意識下に根付いたのかもしれません)、
「ご縁の不思議」を多く感じるようになりました。
それからというもの、本当に「時や場所を超えた」ご縁に私の人生は支え続けられています。
「ご縁の不思議」に出会う時に共通するのは、
心の深いところからとても温かくなり、安心感と懐かしさと深い喜びを感じるところです。
ところで、「ご縁」を英語ではどのように表現するのでしょうか?
単語では
・bond / tie (結びつき)
・connection (つながり)
・relation / relationship (関係 / 関係性)
・destiny / fate (運命)
・karma (カルマ)
などが挙げられるかもしれません。
しかし、どの単語もどこか日本語の「ご縁」とは少しニュアンスが違っているかと思います。ご縁を英単語一言で説明するのは本当に難しく、その時々の場面ごとに、自分の気持ちに合わせて表現する必要があると思います。例えば、
・(あなたのことを) 昔から知っているような気がします。( I feel as if I have known you for a long time.)
・初めて会った気がしないです。(I feel like it’s not the first time to meet you.)
・沢山の共通点があって、初めてお会いしたとは思えないです。(We have so much in common and I cannot believe it is the first time to meet you.)
といった感じでしょうか。
「具体的・シンプル・聞き手に行間を読ませない(相手に分かりやすく伝える)」
という特徴を持つ英語で、日本語の曖昧性を表現するのは本当に難しいですね。
どうしてもそこには言い換えが必要になる場面が多々出てきます。
しかし、そんな時同時に、「日本語の美しさ・素晴らしさ」に出会っているようにも感じます。これもまた素敵な「ご縁」ですね。