まさに「今日という日」です。
昨年の今日、私は抗うつ薬の服用をやめることを決意しました。
主治医と何年にも渡ってこの日のためにゆっくりとゆっくりと薬の量を減らして、準備を整えてきてのことです。
(※今お薬を服用されている方は、決して突然、独断で服用を止めたりしないでくださいねどうかどうかお願いします。これは本当にとても繊細なステップです。私自身の実体験からもどうかお願いします。)
断薬の最終段階において、微量にもかかわらず、それを止めると症状が悪くなる、を私も何度も繰り返していました。
でも、昨年のこの日に人生の大きな節目を迎え、お薬にお別れをしました。沢山のものを失ったけれど、深く大切なものに出会いました。
それからの毎日、本当に奇跡の連続です。
今があることが、本当に奇跡としか思えないのです。
大切な方々に助けられ、支えられ、丸一年たつ今日まで、一度として薬にも病院にも頼ることなく、無事に元気に過ごすことができています。
心の深い底から感謝の気持ちでいっぱいです。
外科手術では「完治」という言葉がありますが、精神的な病では「寛解(良い状態を保つ)」と表現するそうです。
私がこれからの一生涯をかつての症状に陥ることなく過ごすことができたら初めて「完治」と言えるのかなと考えた時期もありました。
でも今、毎日感じるのは、
「今この瞬間が愛おしい」
「この人生を大切な人たちと共に、思いっきり生ききりたい。」
そればかりです。
先のような考えすら浮かばなくなっていました。
こうして生かしてもらった命を
今度は誰かをいかすために使えたのなら
なんて幸福なことだろう。
そんな風に考えるようになりました。
今日は私にとって、そんな初心に帰れる日です。