英語独学法

現在はオンラインツール、アプリ、YouTube、Podcastなど、独学をサポートするツールが豊富にあります。でもいざ「英語学習を本格的に始めよう!」と思ったときに、まずは何からやったら良いのだろう?と悩みませんか?そんな皆さんのサポート役をつとめさせていただけたら嬉しく、独学で英語をマスターするためのキーポイントをまとめてみました。英語マスターへの一歩を踏み出す後押しになりましたら幸いです。

STEP 1

目標・目的を明らかに

こちらのサイトを読んでくださっているのは、何かしらの英語力を身につけたいからだと思います。まずはぜひ以下の質問を自分自身にたずねてみてください。

Q. なぜ?英語力を身につけたいですか? Why do you want to acquire English?
Q. 英語力をどのように活用したいですか? How would you like to use your English skills.

英語を話している自分自身を、想像してみてください。
あなたは、
どのような場面で、
どのような人々と、
どのような会話を、
していますか?

それが想像できたら、あなたはもう英会話力アップのはじめの一歩を踏み出しています。

もし想像ができなかった方は、今この瞬間から「英語と共に在る、あなたの未来の生活」を思い描いてみてください。

その「未来の自分の姿」こそがあなたの英語学習のゴールとなります。

STEP 2

現状把握

それでは今度は、今現在のあなたの英語力について聞かせてください。

Q. 今現在、どんなことを英語で表現できますか?
What can you express in English?

もしかしたら、「Nothing. (何もない)」
と頭の中で即答されたかもしれません。でもきっと今これを読んでくださっている皆さんの多くは以下の文を読んだり、書いたりでき、意味も分かるのではないでしょうか?

This is a pen.

「これはペンです。」という表現ですね。

それでは逆に、
とっさに「英語で『これはペンです。』と表現してください。」
と言われたらどうでしょうか?

「This is a pen.」

と口から出てきましたか?

もし即座に口から出てきていたら、あなたの英語力のポテンシャルはすでに素晴らしいです。

では、次の2つの文はいかがでしょうか?
「これはペンではありません。」
「これはペンですか?」
を英語で表現できますか?

正解は、

This is not (isn’t) a pen.
Is this a pen?

 

こちらも正解できた方は、中学1年生で学ぶ「be動詞」のルールがしっかりと身についています。日常会話をこなすカギはこの中学3年間に学ぶ文法をいかに使いこなせるかにあります。

それでは、現在の英単語力はいかがでしょうか。

これは今すぐ簡単にチェックすることができます。以下に語彙力チェックサイトを参考までに2つご紹介します。どちらも3~5分程で確認できるクイズ形式ですので、ぜひ今この瞬間にトライしてみてください。どちらも無料で利用することができます。

 

ご自身の現在の語彙数は分かりましたか?

STEP 3

『現状』と『目標』のギャップを考える

ここから先は目標達成のためのアプローチ方法を見ていきましょう。
その方法は、「目標から逆算して考える」です。

例えば、目標が「1年後にNew Yorkへ旅行するので、その際に使える基本的な会話を習得したい」だとしたら、そこからブレイクダウンして、半年で何を達成できるか?それを達成するために3か月後までに何をすべきか。1か月後までには。今週は何ができるか。今日何ができるか。と今すぐできるレベルにまで落とし込んでいくという作業が目標に到達する重要なはじめの一歩です。

このブレイクダウンの作業が一人では難しかったら、上の目標を例にひとつのアイデアとして具体的に一緒に考えてみましょう。

〈目標から逆算して現状の行動に落とし込む一例〉

目標:1年後にNew Yorkへ旅行する際に使える基本的な英会話力を身につける
現状:現在の単語力は約2,000語。リスニングはドラマ、映画、ニュースなど全く聞き取れない。スピーキング力はゼロ(話そうとすると頭の中が真っ白になる)。

①目標の明確化

1. 「旅行する際に使う英会話」を具体化:
旅行中にどのようなシーンに出合いそうか、聞いたり、想像したり、調べたりして書き出す。

2. 「基本的な英会話力」とは?
・ノンネイティブが海外旅行で挨拶程度に使える英語レベル
 →英検3級くらい(中学3年間の学習内容)単語数にすると1,200語ほど
・ネイティブスピーカーが日常会話に使用するのは3,000語ほどと言われています。

そこで今回の目標は、現状2,000語の語彙力があるため、旅先の生活でより困らないように、日常会話で頻出する3,000語をマスターすることとします。


 

ちなみに、3,000語というと、英語学習者向けの「英英辞書」に使用される語彙数。又
日本の高校卒業時の到達目標数が3,000語です。3,000語のイメージが少し膨らみましたでしょうか?

参考までに、英語圏ネイティブが持つ平均語彙数は、中学生:19,400〜19,900語。高校生:21,400〜22,800語。成人:23,800〜28,000語程度。ノンネイティブがいわゆるペラペラと呼ばれるレベルの目安は「語彙数10,000語。英検1級。TOEIC860点以上」と言われています。必ずしも会話力は語彙数で測れるものではないですので、一ご参考にとどめていただければ幸いです。


 

②ギャップから逆算して現状の行動に落とし込む

1.単語力に関しては、現状と目標のギャップが約1,000語なので、一年後に1,000語マスターするために、「①目標の明確化ー1.」のステップで明確化した場面で必要そうな語彙やフレーズを中心に、一日2~3フレーズずつマスターする。

ここで「フレーズ」としたのは、語彙を学ぶ際、「reservation」=「予約」と単語だけの意味を覚えてもなかなか単語の運用力が身につきません。reservationという単語を学ぶためには、「I have a reservation. (予約してあります。)」「Can I make a reservation?(予約できますか?)」など、その単語を含むフレーズの形で学ぶ必要があります。また、このようにフレーズで学ぶことは英語の「型」を増やすことにも繋がります。
その際、オンライン英英辞書 (https://www.collinsdictionary.com/) を利用すると、多くの文例をみることができます。

その他のフレーズ学習法としては、
・YouTubeの豊富な英語学習素材を活用する。
・旅行用英会話の本などを利用するのも◎。ただ、新たな単語やフレーズを学ぶ際は必ず「音」と一緒に音読をして覚えましょう。参考書はできれば「一冊」に絞り込み、その一冊を使い込むのがおススメです。

2.リスニング力UPのために、YouTubeで「発音記号」と「フォニックス」を学び、音読練習を取り入れる。

3.スピーキング力UPのために、学習内容をアウトプットできる場を探す。オンライン英会話は強い味方になります。

2.3.はできればより一層具体化して、学習項目を日々取り組めるまでに細分化することをおすすめします。その時に大切なのは、一度に取り組むボリュームがありすぎても、なさすぎてもなかなか習慣化につながりませんので、まずは自身が心地よく続けられる量とスタイルを早い段階で見つけることが大切です。そのためにはトライ&エラーは必須です。そして、何より大切なのは「今、この瞬間」から小さくても何か行動を起こすことです。その小さな初めの一歩は大きな未来の拡大に必ずや繋がっていきます。

STEP 4

具体的な学習法を知る

STEP1~STEP3が独学を成就させる一番大切なポイントだと私は思います。

ここでは最後のおまけとして、一歩踏み出した際に、その学習の過程がよりスムーズになることを願って、お勧めの学習法をひとつご紹介したいと思います。

それは「型」で学ぶ「テンプレ学習法」です。

上述したように、文法もまたそれらはすべて重要な「型」です。難しい構文もそれを「型」として取り入れることで、文法用語で頭を満たすのではなく、「この場面では、この型を使う」といった具合に、柔道や剣道、ダンスなどで一番はじめに基本動作(型)を体に叩き込むのと同様、英語も「型」を口に覚えこませることで、会話に「反射的に」こたえることができるようになります。英語(言語)もスポーツも芸術もどれも上達する秘訣には共通点があると思います。それが「型」を習得し、繰り返し繰り返しその型を身体(口)になじませて、最終的にはいつでも反射的に使いこなせるようにする。というステップです。

それではさっそくにやってみましょう。

「これが貴社の新商品ですか?」を英語で表現できますか?

ここで使用する「型(テンプレ)」は、先ほど出てきた「Is this a pen?」です。

急に難しくなった気がするかもしれませんが、文の構造(型)は同じです。
ただ「ペン」が「貴社の新商品」に入れ替わっただけなのです。

Is this a pen?
Is this your company’s new product?

と、「ペン (a pen)」を「貴社の新商品 (your company’s new product)」に置き換えれば完成です。

英語の基礎運用能力を高めていくにはこのようにして「型」を使いまわして
徹底的に「型」を体に落とし込むのが有効的です。

文法は必要ないという言葉を時折耳にすることがありますが、文法はスポーツで言えば「ルール」。ルールなくしてスポーツをプレーすることはできませんよね。もし「文法」という言葉にアレルギーのある方は、今日から文法を「型」と読んで、
文法の型(上の例でいうと「be動詞の肯定文・否定文・疑問文」の型)を知り、
そこで使用されている単語を、自身が言いたいことに合わせて「置き換える」という練習法をぜひ取り入れてみてください。飛躍的に英語運用力がUPしますよ。

そして、その「置き換え」の練習のためにも、自分自身が英語を通じてコミュニケーションをしたい「場面」を具体的に思い浮かべることが大切なのです。

改めてSTEP1に戻り、英語を話す将来の自分象をワクワクしながら想像して、その目標に向かって今できることをこの瞬間からはじめてみてください。

英語は皆さんの世界を大きく広げてくれます。

Believe you can and you’re halfway there.
できると信じれば、道は開ける

Theodore Roosevelt
セオドア・ルーズベルト